はじめに:なぜ今、Amazon出店がビジネスチャンスなのか?
「Amazon 出店方法が難しそうで踏み出せない」——そう感じていませんか?
国内EC市場が年々拡大し、2024年には約25兆円規模に達したと発表される中1、日本版Amazonは月間6,700万人超のアクティブユーザーを抱える最大級プラットフォームです2。
圧倒的な集客力・FBAによる物流インフラ・信頼性の高いレビュー基盤は他モールでは得難い強み。本記事では料金プランの選び方・10ステップの出店手順・売上を伸ばす6つの戦略まで網羅し、さらに「Shopify 在庫管理 一元化」を実現する《ラクダス for Shopify》による運営効率化も紹介します。
【どっちを選ぶ?】Amazonの出品プラン「大口出品」と「小口出品」を徹底比較
まずは費用と機能を把握しましょう。小口出品は月額固定費ゼロ、1商品販売ごとに基本成約料100円、一方大口出品は月額4,900円(税別)で、成約料はかからず販売手数料のみです3。
項目 | 小口出品 | 大口出品 |
---|---|---|
月額登録料 | 0円 | 4,900円 |
基本成約料 | 100円/商品 | 0円 |
FBA利用 | ◯ | ◯ |
在庫・注文一括アップロード | × | ◯(CSV・API可) |
カートボックス獲得資格 | △(低) | ◎(高) |
カテゴリー別商品登録制限 | 多い | 少ない |
推奨 | 月30点未満の副業・テスト販売 | 月30点以上を安定販売 |
料金シミュレーション例
・月40個以上販売するなら大口出品がお得
・FBA利用や広告運用を考えるなら大口一択
【10ステップで図解】Amazon出店方法と販売開始までの全手順
以下にAmazon出店の申込みから販売開始までの流れをまとめました。
複雑に見えるプロセスも、以下10ステップで整理すれば迷いません。
ステップ別チェックポイント
1. アカウント登録
事業形態・プラン選択を入力します。アカウント作成時にはメール認証を行います。
まず Amazon出品公式サイト から出品用アカウントを新規作成します。
事業形態は「法人」「個人事業主」「個人」の選択肢から合致するものを選択します。
プランは小口/大口のいずれかをチェックし、使用言語(日本語)と通貨(JPY)を確認して次へ。
2. 事業者情報入力
事業者の情報を入力します。代表者名義の銀行口座・クレジットカードが必須となります。
登記簿謄本や開業届に記載の正式社名・屋号を入力し、運営責任者・サポート窓口のメール/電話番号・所在地(番地・建物名まで)を正確に登録します。
銀行口座は「国内銀行・代表者名義」が原則で、クレジットカードは国際ブランド付きの本人名義が必須です。
3. 本人確認書類提出
免許証/パスポートや住所確認書類を提出します。
- 個人: 顔写真付き公的身分証(運転免許証・マイナンバーカード・パスポート)
- 法人代表: 代表者身分証+登記簿謄本(履歴事項全部証明書)発行3ヶ月以内
住所確認書類として公共料金領収書または住民票(発行3ヶ月以内)も求められるも場合あります。
スキャンは300 dpi以上・全縁・カラーでアップロードします。
4. 電話またはビデオ審査
担当者の指示に従いリアルタイムで本人確認を実施します4。
登録電話番号宛にワンタイムPINを自動音声で発信するか、Amazonスタッフとのビデオ面談で本人確認を行います。
ビデオ面談の場合は身分証原本をカメラに映しながら提示し、顔照合を行います。
ここで不一致があると書類の再提出→審査遅延が発生するため情報の一致が重要になります。
5. カテゴリー出品審査
化粧品、食品、医療機器、ペット用品などは追加承認が必要になります5。
例:化粧品 ⇒ 成分表示ラベルの写真、薬機法を満たす日本語パッケージ画像、輸入品ならINCI表と輸入届出。
衣料品 ⇒ ブランドラベルの高解像度写真。提出はセラーセントラルの「出品申請」から行います。
6. セラーセントラル初期設定
納税情報・返品ポリシー等の初期設定を行います。
- 【税務】 小規模なら「簡易課税」、越境販売予定なら「VAT設定」を確認
- 【送料】 自己発送の場合は配送テンプレートで都道府県別送料を設定
- 【返品】 自己発送でも「30日間返品可」がAmazon標準、独自条件を設ける場合はポリシー欄に明記
7. 商品登録
ここではJANコードの有無で登録フローが変わります。
国内メーカー品: パッケージに記載のJANコードを入力。
自社製造/OEM: 「GTIN免除申請」または「ブランド登録」を行うことでコードが不要になります。
一括登録を行う場合、Excel/CSVで最大10万SKU、画像は白背景1000px以上が推奨されています。
8. 在庫・価格設定
自己発送なら在庫連携が必須になります。
自己発送:在庫数を手入力またはAPI/CSV連携。発送までのリードタイム(2〜3日以内推奨)も必須。
最安値調整は「自動価格設定」機能を使うことで競合価格を追従することが可能です。
FBA併用時は自己発送在庫とFBA在庫が別カウントになる点に注意が必要。
9. 配送方法選択
FBAが推奨されます。プライムマークが付与されるためカート獲得率UP。
- FBA: 商品をFC(フルフィルメントセンター)へ納品 ⇒ 自動でプライムマークが付与されます。
(※在庫保管手数料(後述)は繁忙期加算があります。また危険物は専用FC行きとなります) - 自己発送: ヤマト/佐川などが契約可能です。追跡番号90%以上が必須で、遅延率4%超でアカウントへの警告が発生します。
10. 販売開始
販売開始後はキャンペーン設定と初動レビュー施策が鍵となります。
初動は「発売記念クーポン(5〜10%)」と「スポンサープロダクト広告」を同時投入することがおすすめです。
レビュー施策は「購入者へ自動リクエスト」をONにしたうえで、梱包内にサンクスカードを封入するとレビュー向上に効果的です。
販売開始30日以内にカートボックス獲得率>10%を目指すとアルゴリズム評価が上がるため、初期はカート遷移率の高い商品を並べることも戦略の一つです。
Amazonの出品審査と必要書類|スムーズに通過する3つのコツ
審査遅延の8割は書類不備が原因と言われます。下表で一気にチェックしましょう。
区分 | 必要書類 | 補足 |
---|---|---|
個人事業主 | 本人確認書類・開業届 | 住所一致・有効期限内を確認 |
法人 | 登記簿謄本・代表者身分証 | 現住所と一致・3ヶ月以内発行 |
共通 | 銀行口座証明・クレカ明細 | 入力情報と一致 |
特定商材 | 製造販売届・許可証 | 食品・化粧品・医療機器など |
審査を通過する3つのコツ
- 書類画像は300dpi以上でスキャン
- 事業内容と商材説明を詳細に記載
- 出品ガイドライン違反商品を避ける
Amazon出店の必須知識「FBA」とは?メリットと手数料を解説
FBA(Fulfillment by Amazon)は、商品をAmazon倉庫に預けるだけで保管・梱包・発送・カスタマー対応を代行してくれる仕組みです。
FBAを利用する5つのメリット
- プライムマーク表示で転換率UP
- 当日・翌日配送で顧客満足度向上
- 24時間カスタマーサービス
- 海外発送プログラム対応
- Buy Box(カート)獲得に有利6
FBA料金体系(2025年6月改定後)
FBAの料金体系は商品のサイズ、販売価格などによって複雑に変わります。7 以下に標準サイズにおける料金体系をまとめます。
区分 | 在庫保管手数料(1㎥/月) | 配送代行手数料(標準サイズ) |
---|---|---|
通常期(1~9月) | 5,676円 | 252円〜 |
繁忙期(10〜12月) | 10,087円 | 252円〜 |
大型(260cm超) | 13,950円/個 | サイズ別 |
Amazonで売上を伸ばすための6つの基本戦略
- カートボックス獲得 – 価格・配送スピード・セラー評価が鍵8。
- Amazon内SEO最適化 – タイトル200byte以内、最重要キーワード先頭配置。
- 商品ページ作り込み – 画像7枚+動画、A+コンテンツ活用。
- スポンサープロダクト広告 – ACOS20%以下を目標にキーワード運用。
- レビュー増加施策 – 早期レビュー依頼・サンクスカード。
- セール・クーポン活用 – プライムデー・ブラックフライデーは必ず参加。
Amazon出店に関するよくある質問(FAQ)
質問 | 回答 |
---|---|
個人でも出店できますか? | 可能です。小口出品プランなら月額無料で始められます。 |
副業でも始められますか? | 年間20万円を超える利益が出る場合は確定申告が必要です。 |
JANコードがない商品は出品できますか? | ブランド登録・GTIN免除申請を通せば可能です。 |
売上金はいつ入金されますか? | 通常14日サイクルで登録銀行口座へ振込されます。 |
ShopifyとAmazonを連携したいのですが? | ラクダス for Shopifyが在庫・受注をリアルタイムに統合します。 |
【運営を劇的に効率化】Shopifyと連携して在庫・受注管理を一元化
複数モールを運営すると、在庫ズレ・受注管理の二重入力・人的コスト増大という課題が発生します。
《ラクダス for Shopify》なら、ShopifyとAmazonをAPIで常時同期し、次の運用を実現します。
機能 | 従来 | ラクダス for Shopify |
---|---|---|
在庫同期 | Excel手動 | 自動リアルタイム同期 |
受注管理 | モール別に確認 | Shopifyで一元管理 |
商品連携 | CSV毎回調整 | AIによるマッピングテンプレート |
コスト | 人件費+ミスコスト | 定額SaaSにより80%削減 |
導入店舗では平均在庫調整工数80%削減・全体運用工数60%削減を実現。Amazonへの出店を検討する今こそ、Shopifyに特化した在庫一括管理システム、ラクダス for Shopifyの先行登録をご検討ください。
まとめ
Amazon出店は正しい手順とツール選びで成功確率が飛躍的に高まります。本記事を参考に今日から行動し、国内最大級マーケットでビジネスを加速しましょう!
参考文献
-
経済産業省:令和5年度電子商取引に関する市場調査の結果_, 2025 ↩
-
Amazon出品サービス:料金プラン・手数料, 2025 ↩